
リビングの天井を通常よりも少し高くしたことで、空間に広がりが生まれました。お嬢さんもネコたちも、広いリビングでのびのびと過ごしているそうです。
美しい田園風景と豊かな自然が広がる由仁町。町の中心部にほど近い住宅地に立つI邸は、タイル張りの外壁が遠くからでも目を引きます。
Iさんご夫妻は、お嬢さんの誕生をきっかけに、奥様が生まれ育った由仁町での家づくりを検討するようになりました。「クワザワさん以外のハウスメーカーにも話を聞きましたが、注文住宅なのに、実際は決められた間取りや設備の中から選ばなければいけないということでした。それと比べて、クワザワさんのプランニングは圧倒的に自由度が高く、これなら理想の住まいを実現できると感じました」とIさんご夫妻は言います。
奥様がプランニングで重視したのは、洗濯や料理を効率的にでき、整理整頓がしやすい家事動線にすることでした。また、洋服や靴、生活用品などをすっきりしまえるように、収納を随所に設けることも大切な要素でした。一方、ご主人は自分の部屋を隠し部屋風にすることを希望。「簡単にはできないだろうと思っていましたが、クワザワさんから『できますよ』と言ってもらえたのが頼もしかった」と笑顔で話します。
さらに重要なテーマだったのが、一緒に暮らすネコたちが快適に過ごせるようにすることでした。キャットウォークの造りや窓の位置などを工夫し、ネコがのびのびと暮らせる空間づくりをめざしました。
プランニングはスムーズに進み、2025年の秋に新居の建築工事がスタート。「工事中は、近くに住む私の父が毎日見学に来ていました」と奥様は笑います。ご家族も楽しみにする中、2026年2月にI邸は完成しました。

塗装スチール製のパネルとリズミカルに配置されたキャットウォークが空間のアクセントに。「最初は固定式のキャットウォークを考えたのですが、レイアウトを変えたり、パーツを足したりできるマグネット式にして大正解でした」と奥様は言います。
深い緑青色のクロスがダイニングの空間を引き締めています。ひときわ目を引く重厚なダイニングテーブルは、宮大工をしている奥様のおじいさまが、新築祝いに造ってくれたものなのだそうです。
奥様がこだわったのが家事動線。キッチンと洗濯室をつなぐとともに、洗濯室に隣接して大きなファミリークロークを設けるなど、機能的な動線にすることを重視しました。
I邸のリビングに足を踏み入れて、最初に目に入ってきたのは、正面の壁に設置された愛らしいデザインのキャットウォーク。壁の一部を塗装スチール製のパネルにすることで、マグネット式のパーツを自由にレイアウトできるようになっています。また、上部に設けた高窓とキャットウォークがつながるように配置し、ネコがいつでも外の風景を眺められるようにしました。奥様は「ネコたちは、キャットウォークも窓も、入居してすぐに使うようになりました。気に入ってくれたのだと思います」と話します。
キッチンはなるべく内部を隠すことができるように、コンロの前に壁を配置し、カウンターは腰壁で囲みました。また、ダイニングキッチンの天井をリビングよりも低くすることで、さりげなく空間を分けました。家事動線をスムーズにするため、洗濯室兼脱衣室に隣接して設けた大型のファミリークロークは、普段着る洋服や下着類などを収納できるようになっています。
ご主人の自慢は2階の書斎です。スタイリッシュな本棚にしか見えない壁が隠し扉になっていて、一見すると部屋があるとはわからない仕掛けに。「まさに子どもの頃に憧れた秘密の隠し部屋」とご主人は声を弾ませます。室内には、マンガのコレクションなどが大切に並べられていて、自慢の空間への愛着がうかがえました。
「思い描いていたイメージ通りの家」と声をそろえるお二人。お嬢さんも走り回ったり、ジャンプをしたり、広い空間でのびのび育っているといいます。「人もネコも幸せに暮らせるように」。そんな願いが込められたI邸は、快適に暮らすための視点と、楽しい遊び心にあふれた住まいでした。
ご主人の書斎につながる隠し扉は造作で作ったオリジナル。一見すると、マガジンラックにしか見えない部分が扉になっています。
ご主人の子どもの頃からの夢を実現した隠し部屋風の書斎。内部にはマンガに関連するコレクションが収められています。
玄関には広めのシューズクロークを設け、外で使うおもちゃやベビーカーなども収納できるようにしました。
「メンテナンスが楽になるように、外壁はタイル一択でした」とIさんご夫妻。色あせしにくく、汚れが付きにくいタイル素材は、外観の美しさが長持ちするのが魅力です。