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愛着のある家具と共に暮らす。
「これから」を見据えた理想の家づくり。

case38|札幌市I邸
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空間と大切に使われてきたダイニングテーブルや照明などがしっくりなじんだダイニングキッチン。愛着と思い出の詰まった調度品を生かすことも家づくりの大切なコンセプトでした。

親との同居、ライフスタイルの変化
将来に備え、新築・住み替えを選択

 札幌市にある緑豊かなニュータウン。その一角に立つI邸は手入れの行き届いた広い庭と、ガルバリウム鋼板に木目調のサイディングを組み合わせたモダンな外観デザインが目を引きます。

 Iさんがご自宅を新築されたのは、それまで暮らしていた家を維持していくことが難しいと感じられたためでした。「新たなライフステージを検討する中で、いつまでも安心して暮らし続けられる家を建てようと考えました。また、母親と暮らしていくために、安心・安全な環境を第一に家づくりをしたいという思いもありました」。こうした理由から、将来に備える家づくりを当社にご依頼いただきました。

 Iさんは明確な住まいのイメージをお持ちでした。例えば、将来は車いすを使う可能性を考え、屋内は段差をなくし、回遊式の間取りにすること。また、Iさんとお母様の寝室を1階に設けることや、長年愛用してきた家具などの調度品を生かした空間設計をすることなど、プランニングではIさんのリクエストやアイデアを一つずつかなえていきました。「クワザワの営業の方やプランナーさんは、できること、できないことの判断が迅速で、的確な提案やアドバイスもしていただき、安心して家づくりをお任せできました」とIさんは振り返ります。

ローテーブルやチェアなど、愛用されてきた家具がリビングの空間に趣を与えています。桐のタンスをモダンな収納にリメイクし、リビングとダイニングの境に設置するなど、Iさんのアイデアを随所に生かしました。

以前の住まいの和室にあった手彫りの欄間をインテリアとして活用しました。

親子でも互いを尊重することが大切
居心地の良い「あずましい」家に

 2024年に完成したI邸は、広々としたダイニングキッチンに10帖のリビングが隣接。大切に使ってきた家具やインテリア雑貨が空間に心地よい温もりを添えています。1階はIさんのリクエスト通り、玄関からリビング、ダイニングキッチン、寝室や水回りなどをぐるりと一周できる回遊式に。2階に続く階段をリビングインにしたのも、お母様に何かあった時にすぐに気づくことができるようにするためでした。ほかにも各部屋の扉を引き戸にしたり、玄関の上がり口を2つに分け、片方をスロープにするなど、少しでも不安なく暮らしてほしいという心遣いが随所に表れています。

 以前はよくホームパーティを開いていたというIさんがこだわったのがキッチンの造りです。近年は対面式が主流ですが、I邸は壁側にコンロとカウンター、シンクを一列に並べることで動線をスムーズにし、作業効率を高めました。また、洗面化粧台はIさんとお母様それぞれのアイテムをしまえるように、左右に収納が付いたタイプを選択。「親子であっても、使うものは別々に。互いのライフスタイルやプライバシーを尊重することが、うまく同居していくためのコツ」とIさんは笑います。

 ほかにも組み込み式のガレージや仏間として使うための3帖の和室、2階の衣装部屋など、「こんな家で暮らしたい」という思いを実現したI邸。「お気に入りのポイントは全部!」というIさんの言葉に、お母様も「暮らしやすくてとても満足」と笑顔でうなずきます。これからも「あずましい家」での暮らしを楽しみながら、Iさんたちは歳月を重ねられていきます。

左右に大きな収納のある洗面キャビネット。Iさんとお母様の収納スペースを分けることも、仲良く同居していくための工夫の一つです。

玄関は通常の上がり口とシューズクローク側の両方からアクセスできる2WAY式に。シューズクローク側を緩やかなスロープにすることで、車いすでも出入りできるようにしました。

手入れの行き届いた花壇やプランターでは、初夏から秋にかけて色とりどりの花が目を楽しませます。