2021年3月に完成したS邸があるのは、旭川市の中心部からやや離れた、閑静な住宅街の一角。古くからある街並みと新しい住宅地とが融和した、暮らしやすさを感じさせるエリアです。
「いつかはマイホームを」と考えていたSさんご夫妻は、奥様が土地探しをされる中で、当社の持っていた分譲地を気に入られました。「土地の広さや周囲の環境の良さに加え、夫婦それぞれの職場まで15分程度で通勤できることなども理想的でした」という奥様は、すぐに当社に連絡。モデルハウスなども見学され、当社に家づくりをお任せいただくことになりました。「それまでも理想の住まいをなんとなく考えてはいましたが、営業担当の方がいろいろな提案をしてくれるのを聞いて、『そんなこともできるんだ』と驚きました。そういう家づくりができるならクワザワさんにお願いしよう、ということになりました」
プランニングは、奥様が家相や風水なども取り入れて考えた住まいのイメージをもとに進めました。リビングの吹き抜けやアイランドキッチン、造り付け収納や随所から日が差し込む窓、多目的に使える階段の広い踊り場など、リクエストを一つ一つ実現。内装は「ログハウス風のテイストを」というご主人のアイデアも組み込みながら、理想の住まいに近づけていきました。具体的な住まいのイメージがあったことからプランニングも工事もスムーズに進み、当社との出合いから8カ月ほどでS邸は完成しました。
広く明るいリビング・ダイニング・キッチンでひときわ目を引くのが、オープンなアイランドスタイルのキッチンカウンター。背後は大きな壁面収納になっていて、食器や家電などを収められるようになっています。これは「できるだけものを隠して、キッチンをすっきり見せたい」という奥様の要望から。収納の内部には、食器や家電などのサイズに合わせて大小の棚を設け、効率的にものがしまえるようにしました。また、濃紺のタイル柄クロスを張ったことで奥行き感が生まれ、収納の引き戸を閉めたときと、開けて内部を見せたときとでは、キッチンの印象ががらりと変わるのもユニークな仕掛けです。
「アイランドキッチンは開放感があり、小さな子どもを見守りながら家事をできるのがメリット。手入れが楽なことと、子どもがキッチンに入っても安心なことから、IHクッキングヒーターを選びました。壁面収納も便利で使いやすく、とても気に入っています」と奥様はキッチンの魅力を話します。
収納の工夫はほかにも。リビングの横と階段下の空間に造り付けの収納を設け、生活用品のストックなどを入れておけるようにしました。家具を置かず、収納を造り付けにすることで、生活感が出るのを抑えると同時に空間をより広く見せることができます。
見た目の美しさだけでなく、機能性や安全性にも配慮し、快適に子育てや家事ができる空間をつくり上げたS邸。設備や内装の一つ一つにもこだわりと愛着が感じられる住まいは、美しく暮らすことの楽しさを教えてくれます。