地下鉄発寒南駅から徒歩5分。道道宮の沢北一条線沿いに立つ「札幌せきや眼科」は2021年3月に開院しました。広い駐車場を備え、外壁にタイルを用いたスタイリッシュな外観が目を引きます。
関谷恵悟院長がクリニックの開設準備を始めたのは2019年のこと。クワザワで自宅を建てられた知人からの紹介で、宮の沢の展示場を訪れた関谷院長は、当社のモデルハウスのユニークな構造やタイルを使った外観などに心を引かれたそうです。「真摯に話を聞いてくれる営業担当の方の姿勢にも好印象を持ちました。クワザワさんなら希望をかなえてくれそうだと感じ、クリニックの建築を依頼しました」
プランニングには時間をかけ、毎週のように打ち合わせを行いました。眼科は検査機器の種類が多く、機器の配置が設計にも影響するため、導入する機器が決まるまで微調整を繰り返しました。「営業担当の方に、医療機器の展示会に同行してもらい、その場でサイズを測ったりもしました。開業後でも機器の配置を変更できるように、フレキシブルな設計にしてもらった部分もありました」と関谷院長は振り返ります。
他にも建物の配置や構造、出入り口の位置、医療機器をつなぐLANケーブルの配線など、医療施設ならではの課題を解決するために、何度もプランニングを見直しました。実際に工事が始まってからも随時変更を加えながら、関谷院長が理想とするクリニックを追求していきました。
試行錯誤を経て完成した「札幌せきや眼科」は、機能性とデザイン性を兼ね備えた医療環境が実現されています。天井が高く、明るい待合スペースは、白と淡いグリーンを基調にしたインテリアが安らぎを感じさせ、そこからオープンにつながる検査室は、開放的な造りが特徴になっています。また、診察室は将来的にベッドを置くことも想定し、広めのスペースを確保しました。
一方、手術室はパブリックゾーンと隔絶され、徹底した安全管理がなされています。また、手術後に患者さんが休息する回復室は、ゆっくりくつろげるようにという配慮から個室にしました。「完成形のイメージを固定せず、打ち合わせを重ねながら一つ一つ組み立てていきました。クワザワさんと密接にコミュニケーションできたことが満足につながったと感じています」と関谷院長。「施設がとてもきれいなので、来るのが楽しみ」という患者さんの声も多いそうで、こんなに反応が良いとは予想外、と笑います。
関谷院長は、一般的な眼科疾患の治療に加え、眼内にレンズを入れて近視や乱視を矯正するICL(眼内コンタクトレンズ)の第一人者としても高い評価を受けています。また、就寝時にコンタクトレンズをつけて近視を矯正するオルソケラトロジーやドライアイを改善するIPL治療、多焦点眼内レンズによる白内障治療などの最新治療にも対応し、幅広い患者さんのニーズに応えています。口コミなどで評判が広がり、わざわざ遠方から来院する患者さんも増えているそうです。
「患者さんに、来て良かったと思ってもらえるように、常に進化していきたい」と関谷院長は目標を語ります。患者さんへの思いやりにあふれた「札幌せきや眼科」は、地域に根ざしながら、質の高い医療を提供し続けています。