江別市郊外に広がる住宅街。新旧の家が建ち並ぶなか、2019年10月に完成したS邸は、白いタイル張りの外壁と大きな組み込み式のガレージが個性を放ちます。ガレージの内部はご主人のテーマカラーである赤いクロスが張られ、同じく赤いボディカラーの愛車やバイクが収められています。
小さい頃から家を建てることに憧れていたというご主人は、7年ほど前に中古住宅を購入し、自力でフルリノベーション。断熱や気密、部材など、家の性能について研究を重ねました。その後、古い家を取り壊してマイホームを新築することになり、ご主人の中学校時代の同級生が当社の営業にいたことから声をかけていただきました。「いろいろなハウスメーカーを回り、プランを出してもらいましたが、どこも平凡でした。ところがクワザワから提案されたプランはイメージ以上で、何これ!と驚くほどの完成度。すぐにこれでいこうと決めました」
長年、理想とする住まいを思い描いてきたご主人ですが、当社と家づくりを進める上で、不安やストレスを感じることは全くなかったそうです。「工事中は楽しみで、毎日見学に行ったのですが、ここまで丁寧にやるのか、と感心させられました。一つ一つの作業に明確な根拠があるし、わかりやすく説明もしてくれる。インテリアコーディネーターさんから現場監督さんや職人さんまで、提案力や技術力が非常に高く、北海道に根ざしたハウスメーカーの強みを実感しました」
ご主人の要望を最大限に取り入れたS邸は、スタイリッシュな美しさを感じさせる仕上がりに。白を基調にした内装にすることで室内が明るくなるだけでなく、空間の広がりも演出しました。「白は飽きにくいですし模様替えもしやすい。一見シンプルですが、壁のクロスは部位によってパターンを変え、床材は光まわりによって色合いが変化して見えるチェスナットを選びました」とご主人はこだわりを話します。
部屋の造りやつながりにもご主人の美学が貫かれています。例えば、玄関ホールとリビングの間の扉をなくし、階段をリビングインにすることによって、空間に広がりが生まれるようにしました。また、組み込み式のガレージは、屋内からアクセスするのではなく、あえて一度外に出てから出入りするようにしました。これも「利便性より家の機能性を重視したい」というポリシーからでした。
さらに断熱性能も追求し、窓はトリプルガラスの樹脂サッシを、床下の断熱材は通常の2倍に、外壁は2×6の内断熱工法を採用。冬でも暖かく快適に過ごせる上、光熱費は以前の家の2分の1程度にまで抑えられたそうです。
「家族が明るく暮らせるように、明るい家にしたかった」とご主人。光に満ちた空間で、3人のお子さんは伸び伸びと成長していきます。ご主人の長年の夢をかなえたS邸は、シンプルだからこそ長く愛着を持つことができる、機能美あふれる住まいでした。