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親と子が緩やかに結びつきながら、
心地よく暮らす2世帯住宅。

case17|黒松内町M邸
HOMEカスタマーズボイスcase17|黒松内町M邸

リビングにさりげなく飾られたアートはMさんの作品。白を基調にした内装や家具などのイメージとも調和して、洗練されたリゾートホテルのような雰囲気を醸し出しています。

息子さんの世帯と共に暮らす住まいを新築されたMさんに、
理想の住まいを実現するための工夫とこだわりをお聞きしました。

 日本最北のブナ林とアユが生息する朱太川という自然に恵まれた黒松内町。2017年1月に完成したM邸は、町の中心部から少し離れた静かな環境に立っています。

 建物の正面には親世帯と子世帯それぞれの玄関があり、ひとつ屋根の下に暮らしながらも、互いのライフスタイルを尊重した造りであることがうかがえます。裏に回ると広い中庭があり、シンボルツリーや水盤が設けられた美しいタイルデッキが目を引きます。他にも、車が2台収容でき、屋内からも出入り可能なインナーガレージなど、随所にMさんの家づくりへのこだわりが感じられます。

 Mさんは定年退職を見据え、ご長男夫婦との2世帯住宅の新築を検討されていました。理想とする住まいのイメージがあり、依頼先のハウスメーカーもほぼ決定していたそうですが、提案されたプランに納得がいかず、迷っていたといいます。そんなとき、ご次男から「住まいのクワザワならグループ会社が住宅の資材などを扱っているし、いろいろ要望を聞いてもらえるのでは」と薦められたことで、北海道マイホームセンター札幌会場の当社モデルハウスを見学。そこで出会った営業担当者からさまざまな提案やアドバイスを受け、提示されたプランも理想に近かったことから、当社での家づくりを決められました。

 内部は1階部分がMさんご夫婦の親世帯、2階部分が息子さん家族の子世帯で構成されています。Mさん世帯のスペースは広々としたリビング・ダイニング・キッチンとご夫婦の寝室、来客用の和室という造り。息子さん世帯のスペースは、リビング・ダイニング・キッチンとご夫婦の寝室に3つの子供部屋、さらにご主人のプライベートルームまで備えたゆとりある造りになっています。両世帯は階段で行き来することができるため、ほどよくプラバシーを保ちながらコミュニケーションをとれるのが特徴です。

家の中に入ってすぐに中庭が見えるように、玄関の正面に設けられた大きな窓。Mさんの遊び心と、来客へのおもてなし精神が表れたスペースです。

広い窓から中庭や周囲の景色を楽しむことができるMさん世帯のリビング・ダイニング・キッチン。オープンなキッチンカウンターや大型の壁面収納など、空間がすっきりと美しく見えるようにしています。

2階にある子世帯のリビング・ダイニング・キッチン。キッチンは収納力や使い勝手を重視し、家事をしながらお子さんたちの様子を見守ることができるようになっています。

 Mさんがこだわったのは、コの字型の建物に囲まれた美しい中庭と、その眺めをさまざまな場所から楽しめる大きな窓。リビング・ダイニング・キッチンはオープンな造りにし、キッチンは冷蔵庫や食器類を壁面収納に収めることで生活感が出ないようにしました。白をベースにしたクロスや温もりを感じさせる床材など、内装類もすべてMさんがセレクト。「それまで転勤が多く、狭い借家住まいが続いたため、自分の家を建てるなら、非日常的な空間を求めたいと思いました」とMさんは振り返ります。和室もふすまや床柱の色合いまで一つ一つを吟味し、理想の住まいに近づけていきました。

 小さなお子さんがいる息子さん世帯は機能性を重視。子育てに忙しい奥様のリクエストをもとに、できるだけ収納を設け、日当りの良い廊下やボイラースペースを利用して物干しスペースを確保。また、脱衣室にSKシンク(清掃用の流し)を設けるなど、家事をサポートする工夫を取り入れました。キッチンも使いやすいレイアウトで、奥様は「リビングで遊ぶ子どもたちを見ながら家事をできるのが魅力」と笑顔で話されます。

 隅々までこだわりが詰まった住まいの出来に「満足しています」とMさん。お気に入りの空間でゆったりと時を過ごしながら、ときには中庭でお孫さんたちと遊んだり、みんなで食事をしたり。M邸は親と子の世帯が緩やかにつながりながら共に暮らす心地よさに包まれていました。

黒松内町は雪が多い地域のため、除雪の手間を軽減できる無落雪住宅を希望されていたMさん。外壁はSTVハウジングプラザ宮の沢会場のモデルハウスをMさんが気に入られたため、同じタイプにしました。

親世帯と子世帯に分かれた玄関。内部は1階がMさんたち親世帯、2階が息子さんたちの子世帯の居住スペースになっています。

コの字型の建物に囲まれた中庭もMさんのこだわり。天然の芝生に白いタイルデッキ、横にはお孫さんが水遊びもできる水盤を設けました。夜になると照明が灯され、昼間とはまた違った幻想的なイメージをつくり出します。

和室は北海道マイホームセンター札幌会場のモデルハウスを参考に、色合いや設備などを決定。廊下側の障子を開けると中庭の美しい眺めを楽しめるようになっています。

親世帯の浴室は、将来のことを考慮し、出入り口を3枚引戸にして広くとりました。自動昇降式の物干しユニットも便利なアイテムです。

子世帯では、脱衣室にSKシンク(清掃用の流し)を設けたため、洗面コーナーはオープンな廊下の一角に造りました。お子さんたちがうがいや手洗いなどをしやすく、使い勝手が良いそうです。