ダイニング・キッチンと一体になったリビングは、吹き抜けが空間の広がりを演出。木の質感を活かした床材やソフトな色合いのインテリアを用い、ナチュラル感のある明るい雰囲気に仕上げています。
士別市の中心部にほど近い、日当りの良い住宅地の一角にI邸は立っています。上質感な総タイル張りの外観に赤い三角屋根、洒落た格子窓が目を引きます。重厚なデザインの玄関ドアを開けると、Iさんご夫婦が優しい笑顔で迎えてくれました。
Iさんご夫婦が、ご自宅の新築を検討され始めたのは2013年の春頃。息子さんの小学校入学前に、というのと、消費税増税の前に、というタイミングが重なったことがきっかけでした。住宅展示場やモデルハウスを見て歩くなかで、たまたま当社のモデルハウスに立ち寄られたご夫婦は、他社とは違う営業担当者の対応に心が動いた、と振り返ります。
「多くのハウスメーカーが、予算や年収などの話から始まるのに対し、クワザワの営業の方は、私たちの夢や希望を丁寧に聞いてくれました。他では"無理ですね"で済まされてしまったことも、真摯に対応してくれました」
その一つが土地探しでした。Iさんご夫婦は、ご主人のご実家に近い場所を希望されていましたが、当社の営業担当者は士別市の不動産会社に照会し、現在の土地を提案。「そこまで親身になって動いてくれたのはクワザワさんだけ。話も対応も早く、ここなら安心して家づくりを任せられると思いました」と、当社にご依頼いただきました。
リビング・ダイニングを見渡すキッチンは、手元を隠すことができるようにハイカウンター式にしました。「適度な目隠しにもなり、キッチンの中が見え過ぎるのを防ぐことができます」と奥様。
リビングの吹き抜けは2階の子ども部屋とつながっています。育ち盛りのお子さんたちにとって、想像力をふくらませながら遊ぶことができるスペースにもなっています。
2階のホールには、パソコンなどを見るためにライブラリースペースとしてカウンターを設置。奥の扉は奥様が「2階にも造ることをこだわった」というトイレになっています。
その後、プランニングもスムーズに進み、何の心配もなかった、と奥様。「ほぼ希望通りのプランだったので満足でした」とほほ笑まれます。ご主人がこだわったのは、タイル張りの外壁でした。「見た目と耐久性から、タイル張りが希望でした。上部はソフトな色合いで、下が重みのある茶系のツートンに、というイメージ通りのデザインに仕上がりました」
完成したI邸は、吹き抜けのあるリビングが空間の広がりを感じさせ、上部の窓からは日射しがさんさんと降り注ぐ明るい住まいに。やわらかな色合いで統一された内装と、新築に合わせて買い揃えられたという家具やインテリア雑貨が落ち着いた雰囲気を醸し出し、お二人のセンスの良さをうかがわせます。
キッチンは、お子さんたちの様子を見守りながら家事ができるようにと、カウンタースタイルを選択。壁にはデザイン性の高いクロスを選び、空間のポイントにしました。最近は、幼稚園に通うお嬢さんが家事を手伝ってくれるようになったそうで、使いやすいレイアウトも魅力、と奥様は言います。
お子さんたちにそれぞれの部屋のクロスを選ばせたという2階のプライベートルームは、成長に応じて長く使い続けられるシンプルな造りに。お嬢さんの部屋には、リビングの吹き抜けとつながった、小さな窓が設けられていて、コミュニケーションをはかるのに一役買っています。
休日には、家族でアウトドアやスポーツを楽しまれるというIさんご一家。「子育てが一段落したら、庭でガーデニングや畑作りにも挑戦したい」と奥様がこれからの夢を語ると、観葉植物が趣味だというご主人も隣りで頷かれます。明るく、にぎやかなI邸からは、家族のつながりを大切にしながら、新しい暮らしを満喫されている様子が伝わってきました。
ツートンになったタイル張りの外壁と赤い三角屋根はご主人のオーダー。理想とする住まいは、奥様とドライブをしながら、いろいろな家を見てイメージを膨らませたそう。
重厚感のある玄関ドアも外壁のタイル材とイメージを合わせるように選びました。
広い庭には、ご主人お手製のドッグランが設置されていました。これは愛犬であるさくらちゃんのための贅沢なスペース。2人のお子さんと一緒に、思いきり走り回って、遊んでいるそうです。
お子さんたちにはワンポイントで、それぞれ自分の部屋の壁紙を選んでもらいました。お兄ちゃんもお嬢さんも、お気に入りの柄を選ぶことができて、満足している様子です。
「これは絶対に必要」というIさんご夫婦の要望を受けて、玄関内には、家族4人の靴をすっきり収納できるように、大型のシューズクロークを設けました。