閑静な住宅街の一角に立つ、スタイリッシュモダンな外観の住まい。2018年10月に完成したI邸は、シャープな金属サイディングと駐車スペースのコンクリート平板の組み合わせが個性を演出しています。
お子さんが3人に増え、暮らしていたマンションが手狭になってきたことや、ご主人のお母様との同居などを見据え、5年ほど前からマイホームの新築を検討されてきたIさんご夫妻。お子さんの学区が変わらない地域で、という条件を満たす土地を探すなかで、当社と出合われました。「数社のハウスメーカーに打診をしましたが、私たちの思いを汲み取ってもらえず、家づくりは難航していました。ところが、クワザワの営業の方は対応が早く、他社では難しいと言われた要望も、『やってみましょう』と、常に前向きに考えてくれて。これなら私たちが求める家が実現できると感じ、クワザワさんにお願いしようと決めました」と奥様は振り返ります。
家づくりのイメージは、家族みんなで話し合い、アイデアを出し合ってきたこともあり、既に具体的な要望が決まっていたというIさんご一家。「こんなことをしてみたい」「こんな空間が欲しい」というリクエストを一つ一つ大切にしながらプランニングは進められていきました。こうして完成したI邸は、随所に楽しい仕掛けがちりばめられた、機能性と遊び心あふれる住まいでした。
2階にあるリビング・ダイニング・キッチンは、家族が集い、思い思いの時間を過ごせるように工夫されています。例えば、リビングの窓際に設けたロングカウンターは、3人のお嬢さんが一緒に使えるスタディコーナーに。階段を上がった先に造られた小上がりは、本が大好きという一番上のお嬢さんのリクエストでライブラリースペースにしました。また、リビングの一角にはハンモックが吊り下げられていて、お嬢さんたちがくつろいだり、本を読んだりできるようになっています。
キッチンは、「II列型に憧れていた」という奥様の要望で、大きめのアイランドシンクを採用。家事動線がスムーズになり、お嬢さんたちと一緒に料理作りを楽しむゆとりもあります。また、壁一面を収納にして、食器や調理器具を全部納めることで、すっきり見えるようにしました。
さらに奥様がこだわったというのが、コの字型の中庭です。「家の真ん中にオープンな空間があったらいいなと思っていました。建物に囲まれた中庭ならプライバシーが守られるので、窓を大きくすることもできます。クワザワさんには苦労をおかけしましたが、すごく気に入っています」。
ほかにも、将来のことを考慮して子供部屋を個室にしたり、同居するお母様の部屋にミニキッチンを設けて緩やかな同居スタイルにしたり。「家族が多く、ものであふれがち」という悩みは、洗面室や玄関に大型収納を設けて解消しました。
「ストレスなく暮らせて、住み心地はとても快適」と奥様。お嬢さんたちも「お気に入りの場所や自分の部屋があってうれしい」と、新しい家での生活を満喫している様子です。明るい笑い声が響くI邸は、これからお嬢さんたちの成長と共に年を重ね、家族の大切な場所になっていきます。