札幌市の郊外に広がる住宅街の一角に、F邸が完成したのは平成19年の12月のこと。小さな公園に隣接し、周囲には遊歩道も設けられていることから、まるで緑あふれる広い庭があるような、清々しい印象のたたずまいです。
転勤が多く、当時は旭川に住まれていたFさんご一家ですが、お嬢さんの高校進学をきっかけに、恵まれた学習環境や、将来を見すえ暮らしやすい地域にベースを置きたい、という思いから札幌市に新居を構えることを決めたそうです。
まずは土地探しからスタートされたFさんご夫妻。同時に住宅展示場の見学をされるなかで、当社と出合われました。「土地の仲介業者さんから、クワザワがいい、とすすめられました。マイホームセンターを見学したのですが、その時に案内してくれた営業の方の誠実な対応が好印象でした」とご主人。奥様はマイホームセンターの造りがとても気に入ったそうで「クワザワのモデルハウスは、実際に暮らすことをイメージした造りで、『他のハウスメーカーとは違う』と感じました」と振り返られます。当社をともに気に入られたFさんご夫妻。その日、旭川へ帰る車の中で話が盛り上がり、「車中から電話をして、『御社に決めます』と伝えました」と大笑いされます。
プランニングは、電話とFAXを駆使して進められました。ご主人のご両親との同居をふまえ、お二人でいろいろな案を出しあったというFさん。実用性を重視した部屋のレイアウトなども、自ら考えられたそうです。クワザワの担当者とも話し合いを重ねながら完成したのが、ゆるやかに生活空間をわけることで二世帯がのびのびと暮らす家。玄関は家族で共用し、1Fにご両親の生活スペースを配置しました。
2FはFさん家族の居住エリア。眺めの良いリビングは、シャープな白を基調にした明るい雰囲気。お嬢さんの部屋のクロスはあわいトーンのピンクに、といったように、部屋によって異なるイメージを持たせています。また、ご主人の趣味であるアマチュア無線を心おきなく楽しめるように、専用の部屋も設けました。「家の前に無線用の大きなアンテナを建てることも含め、夢がかないました」とご主人は笑います。
さらに、F邸にはすてきな空間が。1Fの玄関横にある、ホームシアターも兼ねたオーディオルームです。映画や音楽をゆっくり楽しみたい、というご夫婦の希望から、家族の集いの場としてつくられました。100インチの大スクリーンでは迫力の映画鑑賞ができ、まるでミニシアターのよう。「我が家の最大の売りはこの部屋」と、ご主人も奥様も大満足の様子です。寝室が隣接するご両親への配慮から、壁には遮音パネルやグラスウールを用いるなど、防音対策も講じています。
暮らしやすいシンプルな空間レイアウトのなかに、遊び心も取り入れたF邸。それぞれのプライバシーを尊重しつつ、家族のつながりも大切にする温かさが魅力でした。