外壁の傷んだ箇所の一部張替えとコーキング打替え、屋根ともに再塗装しました。

玄関ドア（輸入木質ドア）も本体はしっかりしていたので、染み抜きの上、再塗装と鍵の交換を行いました。玄関内もシューズボックスを大型にして収納スペースを増やしました。

以前は和室であったスペースを洋室に変更し、リビングと一体化して、対面式キッチンと合わせた大きな空間を演出しました。

洗面室は床置き式の給湯ボイラーを壁掛け式に替え、配管も整理してスペースを広げ、大き目の洗面台を設置しました。

トイレ・浴室（ユニットバス）は新規に取り換え、内装工事とともに段差解消などのバリアフリー化を行いました。

今回の事例は２６年前、当社でご建築いただいた注文住宅。旧オーナー様はご主人が数年前に他界、お子様たちも独立して、年々一人で管理するのも大変となり、お孫さんの世話を兼ねて、お嬢様の近くに引っ越しをと考え、当社にご相談いただきました。当初は仲介で売りに出してはという提案も致しましたが、入居しながら売り出すというのも近所の手前上、避けたいという旧オーナー様の思惑と、リフォームをしたほうが売りやすいという提案が一致し、当社でいったん買い取ることといたしました。

　買取したお宅は5年前に内装やキッチンをリフォームしており、きれいにお使いでした。構造躯体の動きや傾きといった状況も一切なくそのままでも十分生活できる状態でした。しかし当社が新たな保証を付けて、再度売り出すわけですからそれ相応のメンテナンスやリフォームを行わせていただきました。

　まず、外壁と屋根については新築当時のままでしたので、雨仕舞もかねてサイディングの一部張替え、コーキングの打ち直しや再塗装を行いました。内部の造作については旧オーナーが収納スペースの壁を開口して、子供部屋とつなげたり、建具を取り払ったりと自由なリフォームをしておりましたので、元に戻したり建具を新設したり致しました。反対にもともとあった収納スペースを取り払って８畳大の寝室を確保、トイレの段差解消や敷居の取り外し等、当時一般的ではなかったバリアフリー工事の一部も今回行いました。設備に関しては浴室（ユニットバス）、トイレ、洗面の衛生機器を新たに交換、給湯ボイラーや暖房器具も新たにし、また換気扇を数か所追加して設置しました。内装クロスも５年前にリフォーム済みでしたが、新築と同等のイメージを出すために今回床のフロアとともに張替え一新いたしました。

　以上のようなリニューアル工事を行い、販売見学会を行いました。当日は近所の方も含め多くの来場者をいただき、数件の購入希望がありましたが、縁あって新オーナーのO様にご購入いただくことになりました。O様は予算にあったマイホームを探して何件もの中古住宅を見ていましたが、購入してから、いろいろ直さなければならない仲介物件になかなか手が出せなかったとおっしゃいます。しかし、今回、予算は若干オーバーするものの、一切手を入れなくても入居ができ、尚且つツーバ イフォー工法と聞いて構造的にも安心できると、見学した翌朝に予約の電話をいただきました。